文芸ヌー

生活に負担の少ないブンガクを。 文芸ヌー

葱山紫蘇子

やさしいいいとも(葱山紫蘇子)

「タモさん、お久しぶりです。」 「久しぶりだね〜。髪切った?」 「あ、はい。だいぶ前にですけど。」 「それ、流行ってるよね〜、なんだっけ?インナーカラー?」 「はい。チェリーレッドを入れてみたんです。」 「いいねー、似合ってるよ。(客席に向か…

老婦人は新幹線で飴を配る(葱山紫蘇子)

あれは20世紀の終わりのこと、私は長距離恋愛をしていた。 私は大阪で実家暮らし、彼は東京で一人暮らし。バイトしてお金がたまったら、私が何日か遊びに行く。数日間の同棲生活を楽しんで、私は大阪へ帰る。たいてい夜行バスで行く。JR大阪駅前のバス乗り場…

卓上ロボットの卓上のコント「名前」(葱山紫蘇子)

タクミ・タクレ「どーもー」 タクミ(以下ミ)「卓上ロボット1号のタクミです。」 タクレ(以下レ)「同じく卓上ロボット2号のタクレです。」 ミ「僕ら、机の上に置いて利用できる、コミュニケーションロボットのコンビなんですけど。」 レ「こんなん置かれ…

紫蘇子のDOKI♡DOKI書き出し日記(葱山紫蘇子)

私、葱山紫蘇子。駆け出しの書き出し小説家です。 書き出し小説ってなあに?と思ったそこのキミ!おっくれってる〜。ムカついたなら目の前の便利な機械で調べてみてね。 今日は書き出し小説のネタを探しに、いつもは乗らない路線の電車に乗って、知らない駅…