文芸ヌー

生活に負担の少ないブンガクを。 文芸ヌー

猫のような寝顔なのさ。(トミ子)

彼女は言う。「デート中で一番楽しいのは電車の中だ。くっついてるのが楽しい。」って。マスクをして、下を向いて俯く。めちゃくちゃひっついてるけど、気づいたら寝てる。喋れないし。でも彼女はそれが一番楽しいって言う。

彼女は説明が嫌いと言う。説明は言葉が軽く聞こえると言う。あと、確認も嫌いらしい。
確認に関しては大嫌いらしい。でも彼女はいつも「私の事好きか?」って聞く。それって確認だと思うけど、僕はただ「好き」って言う。
彼女は絶対好きとは言わない。僕の事は身内と思ってるらしい。
彼女の事を思ってるうちに何で好きになったんだろう?と思った。
歩く後ろ姿がスキップしてるように見えるところかな?
喋ってる時に鼻をひくひく動かすところかな?
人の話をする時に、その人の物真似をしながら話すところかな?
わかんなくなってきなた。
でもきっとお互いおじいちゃん、おばあちゃんになってもずっとくっついているような気がする。なんでそう思うんだろうね、わかんないね。聞いてないね。
猫のような寝顔の君よ。ずっとこのままでいてください。