文芸ヌー

生活に負担のないブンガクを。 文芸ヌー

あの頃のwww(ボーフラ)

「うん、だから、public_htmlの中に、君のフォルダがあるだろ。そこにアップロードするんだ」
「public_htmlの中に、wwwというフォルダがありますけど…」
「そう、その中の、kiuchiというフォルダが、君のスペースだ」

2002年、僕は大学のゼミのホームページのスペースに、自分のスペースを持った。大学二年生の時だ。2001年、僕はヤフーとグーグルを知った。あの頃のグーグルがどんなだったか。

まず、グーグル検索すると、個人のページがずらりと出てきた。僕は、「日本の麻薬渦」というテーマでレポートを書いたのだが、怪しいページが沢山出てきた。今思うと不思議だが、厚生労働省のページや保健所のページが出てきても良いようなのに、何故、あの頃のグーグル検索は、あんなに個人のホームページが好きだったのだろう。

ヤフーのディレクトリと違って、怪しいページばかりだった記憶がある。

僕はホームページビルダーを買って、htmlの意味もわからないまま、ゼミの中にホームページを作った。teacupで掲示板を作り、メールアドレスを公開した。

中島みゆきのページを作った。すると、北海道の女性の方から、そのページの感想が送られてきた。びっくりした。

あの頃のグーグル検索は、平仮名で「りくなび」というtitleでページを作り、「りくなび」と平仮名で検索すると、僕のページが検索の一ページ目に出てきた。嘘のようだが、本当の事だ。

僕らの周りでは、ホームページを作る事が流行していた。そのうち、ブログが出てきて、もっと多くの人がブログをやるようになる。そしてMixiとGreeだ。ホームページもブログもやらなかった人たちは、MixiとGreeならやるようになった。

僕は、最初に自分のスペースができた時の初心を忘れていった。アクセスが欲しいだとか、フレンドが欲しいだとか、そんな事に目をくらまされていった。

2001年のグーグルは、調べたいワードを調べると、検索ページの最後までたどる事ができた。それでも、「出てこないな」などと笑った。

くそ、出てこないな。でも、そういうものだと思っていた。今のグーグルは、あの頃のグーグルが夢想していたものだ。僕は、グーグルの野望に気付けなかった。

僕は、インターネットで何がしたかったのだろう。そして、今、何をしたいのだろう。

実は、それがわからないまま、ずっとインターネットを続けている。

誰もが、簡単に、自分の「スペース」をインターネットに持つ事ができる。これこそがインターネットの思想だ。それは実現しつつある。昔は隠されていたページが、今では、どんなジャンルでも高い精度で発見する事ができる。
とても楽しい!

グーグルは、今、「URLに依存しないブラウジング」を研究しているらしい。もしかしたら、URLの存在しないルールが、未来に、起きうるかも知れない。

URLもなくなってしまったら…。ディレクトリでも検索でもない…岩波の数学辞典を見たまえ、あんなに厚いじゃないか、僕らの知らないやり方を、どうして実装できないと言える?


僕のブログは無料ブログ
ポップアップでいっぱい

僕のホームページは無料ホームページ
ポップアップでいっぱい

ねえ、ミクシィって何だい
掲示板で聞いてみる

うちに帰ったらURLわかるから
そっからカキコします


もし、インターネットがなかったら、ずっとプレステをしていたと思うし、そういう意味では、インターネットがあって良かった。


あの頃の僕に
検索ワードを教えてあげたい

とびっきりの検索ワードを。

2018.9.20 Bofura Project