文芸ヌー

生活に負担の少ないブンガクを。 文芸ヌー

2016-02-14から1日間の記事一覧

自由律に散文(xissa)

ガム吐き捨てて新年/ 父が死んで二月の空が高い

書き出し自選・義ん母の5作品(義ん母)

このたびは「書き出し小説大賞」単行本第2弾決定おめでとうございます。「書き出し自選」第四回目を担当させて頂く義ん母と申します。義ん母とは何であろうか。「義母」と一度打ち込み、その谷間にカーソルを這わせては「ん」を挿入する極めて卑猥な作業を強…

ときめき☆デッドマンうぉ~きんぐ(天久聖一)

オーディションの帰り道、盛大についたため息が白くなった。 先週、春一番が吹いたというのに、今日は打って変わって寒の戻りで、渋谷のスクランブル交差点には、肩をすくめたコート姿が並んでいる。信号が変わり、人の波にもまれながら対岸の渋谷駅まで流さ…

イタリアンハンバーグ(哲ロマ)

独り暮らしの男は何を考えているか。 そう、独り暮らしの男は強火で炒める事を考えている。 チャーハンをパラッパラにする強火、野菜炒めをべちゃべちゃにしない強火、鍋肌に醤油がはじけ香ばしく香る強火、強火で炒める事に取り憑かれている。弱火でじっく…

空瓶(suzukishika)

ガムテープの貼りめぐらしかたですぐにあの人からの荷物だとわかった。箱の天面、側面、底面を隙間なく切れ目なく何重にも繭のように覆い尽くしそれ自身で一定のクッション性を獲得していた。まったく理に適っている。さすがあの人だなあと思う。 端っこから…

あの日見た山の名前をボクは知っている(原田専門家)

晴れた日はここから富士山が見れるんですよ。まるで観光地のお土産屋か旅館の女将の様な物言いで。ボクはそそくさと会計を済ませ、久しぶりに手にしたモロッコヨーグルを直ぐに食べ始めた。モロッコヨーグルがヨーグルトではないことはこの際関係なく、問題…

恋は桃色(Yves Saint Lauにゃん)

"ここがどこなのか どうでもいいことさ" 細野晴臣の『恋は桃色』という曲の歌い出しである。ベッキーとゲスの極み 川谷氏の不倫騒動の経緯を知った時、この曲が頭の中で流れた。 恋は人を盲目にするとはよく言ったもので、恋に落ちると誰もがその甘さに酔い…

ときめき☆デッドマンうぉ~きんぐ(天久聖一)

高校を卒業して看守になったことに、深い理由はなかった。 本当は東京に出てマンガ家を目指したかった。しかし、女手ひとつで育ててもらった母にとてもそんなことは言えなかった。だからとりあえず地元から逃げるため、いったんは就職しなければならなかった…

グラビアポエム 第三回 (g-udon)

「おなか水天宮~!」はい、お馴染みの神社ギャグが決まったところでこんにちは、g-udonです。2016年も明けてまだ1カ月チョイなのに芸能ニュースで逆におなかいっぱいです。もうこれ以上無理です。消化しきれません。狩野英孝の恋人がどうだのも含めて助け…

飛 訳 ~第3回 “Boys, be ambitious.”~ (suzukishika)

夏目漱石が"I love you"を「月が綺麗ですね」と訳したように。あるいは、戸田奈津子のアクロバティックな字幕のように。 「飛訳」とは、簡単な英文をいかにジャンプして訳せるか、それだけにフォーカスして楽しもうじゃないかという新しい文芸形式である。 …