文芸ヌー

生活に負担の少ないブンガクを。 文芸ヌー

42,43/101(xissa)

傘の柄で漸く引っかかっている/『村田』の柄杓を黙って借りる

ト凸凹芋(puzzzle)

アパートから線路を越えた側のスーパーマーケット、そこで売っているホタテの掻き揚げが好きだった。休日でなければまず足を運ばない。私は自動ドアを抜けると迷わずお総菜コーナーへ向かう。タマネギに包まれたホタテをカウントして、天ぷらパックを手にと…

2019年9月のおしながき

文芸ヌー第23号

同じ素材でできた別の町(井沢)

町内にある「びよういん」の椅子に座る。椅子の上には子供の座高を調整するために大きな消しゴムのような革張りの台が乗せられていた。これ、嫌だな。こどもみたい。いつになったら皆と同じように普通に椅子に座れるのだろう。ただ椅子に座るだけのことなの…

鳩(ボーフラ)

一人暮らしを始めて半年になる。夏休みが終わり、大学が始まる少し前の、残暑の九月である。僕は、インターネットで取り寄せている鳩の餌を持って、公園に行った。鳩に餌をやり続けて、三ヵ月になる。 この公園に鳩が居る事は以前から知っている。僕はローテ…

40,41/101(xissa)

貝柱に秋の風/さびしい場所でスイカが冷えている

2019年8月のおしながき

文芸ヌー第22号